学生バイオセンサ・コンテスト「BioInnoSense 2025」で東京科学大学チームがTechnical Award を受賞

2025年10月27日 公開

2025年4月から8月にかけて開催された、日本初の学生バイオセンサ・コンテスト「 BioInnoSense 2025」において、東京科学大学(Science Tokyo)チームが Technical Award を受賞しました。

本コンテストは、次世代のバイオセンサ研究と事業化を担う学生人材の育成を目的として企画されたもので、東京大学、早稲田大学、芝浦工業大学、Science Tokyoの4大学が参加しました。参加学生は4ヵ月間にわたり、センサの企画立案から設計・製作、さらにビジネスプラン作成に至るまで幅広い活動に取り組みました。

BioInnoSense 2025に出場したScience Tokyoチーム

8月30日に実施されたバイオセンサ実機のデモンストレーションに続き、31日の最終発表会では各大学チームが熱意あふれる議論とプレゼンテーションを展開しました。審査は、産業界からのコンサルタントや本学を含む大学の名誉教授らによる専門家チームが担当し、技術面とビジネス面の両面から評価が行われました。その結果、Science Tokyoチームは自ら課題を設定し、試行錯誤を重ねながら実機開発に挑戦した姿勢と成果が高く評価され、Technical Awardの受賞に至りました。

活発な議論が交わされた最終発表会
プレゼンテーションを行うScience Tokyoチーム
受賞トロフィー。左がScience Tokyoが受賞したTechnical Award

Science Tokyoチームは、学士課程の学生12人とメンターを務める修士課程の学生4人で構成され、理学院、工学院、生命理工学院、物質理工学院、環境・社会理工学院から幅広く学生が集まりました。学士課程の学生には1年生4人も含まれるなど、学年・分野を超えた学際的なチーム編成です。まさに「オールScience Tokyoチーム」として、多様なバックグラウンドを生かした挑戦が実を結んだ結果となりました。

今回の受賞は、学生の主体的な学びと挑戦の結実であると同時に、本学の教育力・研究環境の強みを社会に示すものであり、大学のブランド価値向上にも資するものです。今回のコンテストには、株式会社マクニカがスポンサーとして全面協力し、産学が連携して未来の技術者を育成する好例ともなりました。

来年度も本コンテストの開催が決定しており、さらに参加大学を拡大する予定です。ScienceTokyoは今後も、こうした取り組みを通じて、世界に通じる人材育成と研究力強化に積極的に取り組んでまいります。

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物質理工学院 准教授 早水裕平
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