東京藝術大学との研究マッチングイベントを実施

2024年12月26日 公開

2025年2月6日 更新

11月28日(木)、東京科学大学(Science Tokyo)と包括連携協定を締結している東京藝術大学(以下、藝大)にて、本学との研究マッチングイベントが開催されました。本学の研究者・学生等約30名、藝大研究者・学生等も約30名が参加し、「芸術未来研究場展」や「清水泰博退任記念展」などの美術館展示の自由見学や、トークセッション、情報交換会を実施しました。
本イベントは両大学の包括連携協定に基づく共同プロジェクトの1つで、2024年2月の藝大ツアー、2024年4月の旧東京医科歯科大学でのイベントに続く第3弾のマッチングイベントとなります。
今回はこれまで藝大と医歯学系との間で進められてきた異分野融合を、今後理工学系にも拡大していくために、医歯学・理工学・芸術の三分野の研究者の交流を目的として企画されました。

トークセッションは藝大日比野克彦学長と本学大竹尚登理事長の挨拶から始まりました。その後、両大学の取り組み紹介として、清水泰博理事・副学長(研究担当)より「芸術と科学、そして藝大のアートシンキング」、藤原武男未来社会創成研究院長より「アートとサイエンスの関係性を考える」、池畑諭情報理工学院准教授より「三次元コンピュータビジョンとAI」というテーマでそれぞれ講演いただきました。
続けて、今年度実施している共同研究マッチングファンドの採択者による共同研究紹介、今後マッチングを希望する研究者による研究アピールが行われました。

藝大 日比野学長による挨拶
大竹理事長による挨拶
藝大 清水理事・副学長(研究担当)による講演
藤原 未来社会創成研究院長による講演
池畑 情報理工学院准教授による講演

マッチングファンド採択者による研究発表

演奏する管楽器と口腔機能との関連性

研究代表者:地域・福祉口腔機能管理学部分野 松尾浩一郎教授
共同研究代表者:藝大音楽学部器楽科オーボエ 吉井瑞穂准教授

松尾教授(左)・藝大 吉井准教授(右)による共同研究の紹介

アニメーション・インスタレーションのホスピタルアート応用と実践

研究代表者:藝大共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点 上平晃代特任講師
共同研究代表者:リハビリテーション医学分野 酒井朋子准教授

藝大 上平晃代特任講師(左)・酒井准教授(右)による共同研究の紹介

動機づけを重視したゲーム行動症向け認知行動療法アプリ開発に関する予備的研究

研究代表者:サイバー精神医学講座 小林七彩助教
共同研究代表者:藝大大学院映像研究科 映画専攻 大石みちこ教授

小林ジョイントリサーチ講座助教(左)・藝大 大石教授(右)による共同研究の紹介

研究アピールタイム

東京科学大学

管楽器奏者の歯科治療とミュージックスプリント

生体補綴歯科学分野 服部麻里子講師

服部講師(キャリアアップ)による研究アピール

復顔法に関する研究

法歯学分野 宇都野創特任講師

宇都野特任講師による研究アピール

不妊症患者カップルの共同意思決定の促進~新しいヘルスコミュニケーションの形~

政策科学分野 土井里美助教、伊角彩講師

土井助教(左)・伊角講師(右)による研究アピール

東京藝術大学

口腔筋トレーニング『チタプポ体操』

藝大大学院音楽研究科 邦楽専攻 能楽囃子 修士2年 澤田澄

藝大 修士2年生 澤田さんによる研究アピール

自然とエネルギー、人の関係性を問う芸術表現

藝大美術学部 デザイン科 鉾井喬テクニカルインストラクター

藝大 鉾井テクニカルインストラクターによる研究アピール

ミクスト作品における器楽と電子音響の双方向的干渉

藝大大学院音楽研究科 河村絢音専門研究員

藝大 河村専門研究員による研究アピール
波多野睦子理事・副学長(研究・産学官連携担当)による講評

トークセッション終了後には情報交換会が行われ、両大学の参加者の活発な交流が見られました。短い時間ではありましたが、参加者からは有意義な時間であったとの感想もありました。

交流を深める参加者
古川哲史執行役副学長による閉会挨拶

※旧東京医科歯科大学と東京藝術大学は、両大学において、医療と芸術の融合の場として、双方の人材を共有しながら、アーティストがアイデアを表現し、新たな価値観を創出するため、2023年に包括連携協定を締結しました。大学統合に伴い、包括連携協定は東京科学大学へ引き継がれています。

また、東京藝術大学は旧東京医科歯科大学と旧東京工業大学を参画機関として文部科学省および日本学術振興会(JSPS)が実施する「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されています。

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研究企画課湯島研究企画グループ
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