留学促進イベント「留学フェア2026~セカイをフィールドに~」が、2026年4月22日、Taki Plaza で開催されました。東京科学大学(以下、科学大)および外部の留学プログラムだけでなく、留学や国際交流を促進する学生団体、さらに、各国協定校から科学大に留学中の交流学生たちも多数参加しました。
当日は約300名が来場し、各ブースでは留学プログラム担当者や参加学生に熱心に相談する姿が多く見られました。特に、入学から間もない新1年生たちが、『留学のてびき』や協定校のパンフレットをチェックしながら、希望の留学プログラムブースに並んでいる姿が印象的でした。
スタッフと留学経験者による留学個別相談会
12時半に開場すると、Taki Plaza 地下1階の受付でパンフレットとアンケートを受け取った多くの学生たちが地下2階の会場へ降り、留学プログラム診断ツールで自分にあった留学プログラムを探したり、留学促進団体FLAPのメンバーに相談したりしながら各ブースへ向かいました。
特に春夏冬の長期休暇に参加できる2週間~3か月程度の短期留学プログラムは、留学のファースト・ステップとして高い人気を集め、なかでも、「アントレプレナーシップ・グローバル海外研修プログラム」ブースと「語学研修・協定校シーズン・AYSEASプログラム」ブース、台湾科技大学夏季短期留学プログラムには、多くの新1年生が列を作っていました。
タイの国立科学技術開発庁での研究インターンプログラム「TAIST- Science Tokyo Student Exchange Program in Thailand」ブースと中国清華大学やシンガポール南洋理工大学などのアジアトップ校との短期交流プログラム「ASPIREリーグ・AEARU」ブースにも、学部高学年生の姿がありました。
3か月以上の長期留学プログラムブースでは高学年の学生の相談が目立ちました。
工学院、物質理工学院、環境社会理工学院の学生を対象とした「工・物・環学院合同学生国際交流プログラム」、特定の系に所属する学部4年生を対象とした留学プログラム「Science Tokyo-MIT Student Exchange Program」、物質理工学院の大学院課程学生を対象とした研究留学プログラム「物質理工学院学生派遣プログラム」や、協定校で6か月または1年間滞在する留学プログラム「派遣交換留学プログラム」のブースには、短期留学を経験した後、さらに自身の研究の幅を拡げたいと考える、真剣な表情の高学年の学生が多く集まっていました。
近年では、就職前に海外でインターンシップを体験したいという学生も多く、欧州でのインターンシッププログラムを実施している「在EU企業インターンシップ」ブースで、担当者とインターン経験学生の個別相談を受ける学生の姿も多く見られました。また、留学中の就職活動の不安や疑問については、「留学と就活」ブースでキャリアドバイザーが丁寧に対応をしていました。「理工学系学生のための国際インターシップIAESTE」ブースでは、世界各国のIAESTEから日本に派遣される学生のサポートを行っている学生団体メンバーが、同プログラムの概要や学生団体の活動について紹介しました。
各ブースでは、実際にそのプログラムに参加した学生がプログラム担当者とともに来場学生の質問や相談に対応しました。短期プログラムから、長期プログラム、就活や海外インターンシップに関することなど、留学する際に必ず不安になったり、気になることを経験者やプログラム担当者から直接じっくりと話を聞くことで、それぞれが想い描く科学大での留学実現に向けて、新たな目標を持つ機会になりました。
協力学生の声
「留学に興味を持つ学生と話すのは、刺激になりとても楽しかったです!」
「新入生と話すことができて楽しかったです。」
「私自身、留学プログラムを通じて多くのことを学び、かけがえのない経験ができたと感じています。その経験をもとに、プログラムの説明資料だけでは伝わりにくいリアルな留学プログラムの様子や、実際に参加して初めてわかることなどをお伝えできたことは、とても嬉しく、やりがいのある時間でした。一人でも多くの学生さんが留学への一歩を踏み出すきっかけになれたなら、光栄に思います。」
科学大に留学中の各国の交流学生と国際交流
今年の留学フェアでは、留学促進団体FLAPの企画で、科学大に留学中の世界各国の交流学生の協力をもらい、来場した科学大生たちに、自身の出身国や大学を紹介したり、日本での生活について話したりしながら、ゲームなどを通して交流を深めました。来場した学生からは、「実際に行きたいと思っているヨーロッパの大学からの交流学生と話せて、参考になった。留学がより具体的になった。」といった声も聞かれました。
交換留学生の声
「普段日本人学生と交流する機会がなかったが、今回のイベントで日本人学生と様々なトピックについて話すことができてよかったです。」
「実際に、将来自分の出身大学に交換留学したいと考えている日本人学生に知り合うことができました。自分の大学や国のことについて紹介する機会ができて良かったです。」
FLAPメンバーの声
「多くの科学大生がFLAPの相談ブースを訪問し、FLAPメンバーが実際に相談に乗ることができました。学部1年生がかなり多く、留学に関心のある学生が多くてよかったと思います。FLAPはこれからもより多くの学生の留学を後押しできるように活動を続けていきたいと考えています。」
講演会エリア・プログラム
タキプラザ地下2階のワークショップルームに設けられた講演会エリアでは、4つの講演プログラムが開催されました。
1. 東京科学大学の留学プログラム
国際教育課スタッフが留学フェアのまわり方と科学大が提供する多彩な留学プログラムの概要を説明し、その後、フェアにブース参加する、留学プログラム担当者が自身のプログラムの特徴について紹介しました。
2. IELTSセミナー
日本スタディ・アブロード・ファンデーション(JSAF)による「IELTSセミナー」では、留学の出願に不可欠な英語スコアのひとつ、IELTSの試験概要、スコアアップの対策法などを紹介し、参加した学生たちも熱心にメモを取っていました。
3. 海外大学院進学について
昨年の留学フェアに続き、今年も、「海外大学院進学について」、船井情報科学振興財団の奨学金事業選考委員を務める本学工学院機械系の坂本啓教授とのセッションを行いました。今年は、本学卒業生で現在ペンシルベニア州立大学の博士課程に在籍中の久保田 勇祐さんにもオンラインで参加してもらい、パネルディスカッション形式で、坂本先生の自身の実体験に加え、現在進行形の久保田さんから海外大学院でリアルな様子などを紹介してもらいました。
海外の大学院進学をするにあたっての心構えや準備について、一方的に聞くだけでなく、海外大学院出願に関する実践的な質問や、研究分野との関わり、卒業後のキャリアについて、など、学位取得後の先を見据えた内容にいたるまで、学生からの質問も絶えず、インタラクティブにイベントが進み、参加学生の未来への情熱が伝わる企画となりました。
科学大に在籍する間に、短期・長期関わらず留学を経験すると海外大学院進学を視野に入れたり、海外での研究に本腰を入れたいと感じる学生が多い中、情報を得るのがなかなか難しいという声を聞くことが多いため本イベントを企画しました。一見すると、“大きな挑戦”と感じられがちですが、準備しておけば十分克服でき、その先にはまた違った経験が待つことは間違いありません。海外の大学院進学は将来の選択肢の一つとして当たり前になってもらいたいと思います。
4.東京科学大学・Ecole des Ponts Paris Techデュアルディグリープログラム説明会
科学大には協定校の学位取得が可能なダブルディグリープログラムが3つあります。今年の留学フェアでは、そのうちの1つ、「東京科学大学・ポンゼショセ(Ecole des Ponts Paris Tech)デュアルディグリープログラム」のプログラムの特長やスケジュール、出願方法等について、プログラム担当教員の千々和伸浩教授(土木・環境工学系)が説明を行いました。 また、春にフランスから帰国した学生も体験談を紹介し、来場した学生の多くの質問に丁寧に答えていました。
国際教育課は、今後も科学大の留学プログラムの魅力を伝えて、様々なテーマで留学イベントを開催するとともに、より多くの学生の留学のサポートをしていきたいと思います。