7月23日に、東京工業大学※ の学修コンシェルジュJr.(ジュニア)国際班(学生支援センター未来人材育成部門に所属する学生スタッフ)による「夏企画-浴衣で茶道体験」が、Hisao & Hiroko Taki Plaza(ヒサオ・アンド・ヒロコ・タキ・プラザ)地下2階のワークショップスペースで開催されました。
今回の夏企画は、学修コンシェルジュJr.国際班(以下、国際班Jr.)のメンバーから挙がった「日本人が普通に体験することを留学生も体験したい」という強い要望により、「浴衣を着ること」と「茶道体験をすること」の2つを組み合せて計画が進められました。茶道体験と浴衣の着付けは目黒区内のボランティア協会に依頼し、浴衣と帯は学内で寄付を募り準備しました。不足分は着付講師のご厚意により借り受けました。
イベントに先がけて、国際班Jr.のメンバーが手分けをして日本語と英語の学習資料を作成し、参加者には事前に学習してもらいました。作成した資料は、「浴衣の歴史」、「戦国武将と茶道の関係」、「茶道具の説明」の3種類でした。
当日は会場を中央で仕切って、左半分を着付けスペース、右半分をお茶室にしました。はじめに浴衣の着付けを行い、その後、参加者と国際班Jr.は8人ずつで2つのグループに分かれ、グループ内の全員が順番に「お茶を点てる」、「お茶を味わう」の両方を体験しました。2番目のグループも同様に両方を体験しました。
お点前の経験がある国際班Jr.のメンバーが茶道講師の言葉をその場で英語に通訳し、お茶碗の持ち方、回し方など、日本語に不慣れな留学生も理解できるように手助けをしました。また、茶道講師から「お先にいただきます」などのお茶席で使う簡単な日本語を教わると、留学生はすぐに覚えて言えるようになりました。参加者の中には茶道を習っている留学生もいて、浴衣姿で見事なお点前を披露しました。
イベントの最後には仲良くなった参加者同士で写真を撮るなど、夏の思い出作りをしました。参加者からは「Tea Ceremony(茶道)を初めて体験できた」、「浴衣で茶道を体験できて楽しかった」、「お茶碗を選ぶところからお茶を点てるところまで、一連の体験ができて良かった」、「交流の時間がもう少し欲しかった」、「茶道の時に話す言葉を事前に教えてもらえると良かった」などの感想が寄せられました。
- 東京工業大学は、2024年10月に東京医科歯科大学と統合し、東京科学大学(Science Tokyo)となりました。