大学の広報活動をサポートする「広報サポーター」が学生目線で東京科学大学(Science Tokyo)のリアルをお届けします。
本学の大きな特長の1つであるユニット制は、入学前にはあまり知られていない仕組みかもしれません。1年次のガイダンスや必修授業を、学院や学部の枠を超えて編成された「ユニット」というグループで行います。今回は、広報サポーターの学生3人にユニット制の魅力を聞きました。
ユニットを通して大切な友だちとの出会い
物質理工学院 学士課程2年 SSさん
1年次の必修授業のクラスはユニットごとに受けるため、同じユニットの学生と顔を合わせることが多いです。ユニットごとに仲の良さの度合いは異なりますが、仲が悪いという話は今まで聞いたことがありません。入学して知り合いが全くいない時でも、ユニットの人が必ず仲間になってくれます。知っている人が同じ教室にいる安心感は、学生にとって大きな意味を成すと考えています。
個人的に紹介したいユニットの大きな魅力は、友だちと出会うことができる点です。ユニット全員でいつも一緒にいるということはあまりありませんでしたが、ユニットの中の1人ととても仲良くなることができました。大学の中で一番仲の良い友だちです。勉強で分からない部分を教え合ったり、ほとんど毎日一緒にお昼ご飯を食べたりしていました。その友人のおかげで大学生活がより楽しいものになったと感じています。ユニットはそういった人と知り合う大きなチャンスとなると思います。
1年間を一緒に過ごす仲間たち
環境・社会理工学院 学士課程2年 OKさん
1年次の前期に週2回開講される立志プロジェクトという講義を、2ユニット合同で受けていました。この講義では、講師の方による講義動画を視聴したり、講義を受けた後、少人数のグループワークを行ったりしました。同じユニットである医歯学系の人たちと共に受けることができる唯一の講義であるため、この授業を通し交友関係がかなり広がったなと感じました。また、1年次に受ける授業の大半はユニットごとに時間割が定められているため、基本的に同じタイムスケジュールで行動していました。秋に開催される工大祭では、チュロスやドリンクなどの販売など、「ユニット出店」と呼ばれるユニット単位での出店を行なっている人もいました。
ユニット制は、他の学院の人と知り合い、関わる貴重な機会を得ることができる素晴らしい仕組みだと思います。2年次になると、1日のほとんどを自分の専門分野についての学習に費やし、系によって全く異なる時間割で行動するようになります。そのため、同じ系の人と関わる時間が多く、他の系の人との新しい出会いはサークル内などに限られていきます。なので、同じユニットとして、自分とは違う興味を持った仲間と知り合うきっかけをいただけた事にとても感謝しています。
1年次に受ける必須科目として、数学や物理、有機化学やプログラミングなどさまざまな理系教科に触れるのですが、同じユニットの中に数学が得意な人、生命科学について詳しい人などいろいろな人がおり、試験前にたくさん質問し、分からない所を教えてもらうこともありました。また、そのことが今まで関心のなかった分野に興味を持つきっかけにもなりました。このように自分の価値観や考え方が広がったという点で、ユニット制の存在は私にとって非常に大きいものであったと思います。
医歯学系から見たユニット制
歯学部 学士課程1年 AYさん
医歯学系の学生は、4月から6月初旬まで月曜日だけ大岡山キャンパスに通い、理工学系の学生と「立志プロジェクト」という授業を受けます。1ユニット17人、医歯学系:理工学系=3:14で構成され、2つのユニットが1クラスに集まって行われます(※1)。その中で、ユニットとは別に少人数のホームグループが形成され、各自で見てきた講義動画についての意見交換などを行います。話し合いの際はみんなで「えんたくん」(※2)という丸いボードにメモを取り、ほかのグループと交流することもあります。
医歯学系の生徒の視点から見ると、ユニット制の魅力はやはり多様な価値観を持った友達が増えることにあると思います。ユニットには医歯学系の生徒が少なく、さらに理工学系の生徒は多くの授業をユニット共通で受けているため「週1回の交流でうまく馴染めるのか」という不安もあるかもしれません。ですが、授業でホームグループの活動を続けていくと、同じ理系という分野に進んでいても将来設計を含めた価値観が全く違うことに気づき、活発な話し合いを行うことができます。ユニットによっては、休日に医歯学系を含めてお出かけをするほどに仲良くなっているところもありました!ほかにも、工大祭でのユニット出店を企画することもあります。このような交流は、本学が取り組んでいる医工連携のはじめの一歩になるのではないかと思います。
※1 ユニットの人数・構成は若干の変動があります。
※2 えんたくん:話し合いやワークショップを活発にするためのコミュニケーションツール。みんなで輪になって座り、ひざの上にのせて使う丸い段ボールの板。