東京科学大学体育会ヨット部が第89回全日本学生ヨット選手権大会への出場権を獲得

2024年12月6日 公開

東京科学大学ヨット部が、10月12日~14日に神奈川県三浦郡葉山町森戸海岸沖で開催された「第91回関東学生ヨット選手権大会」(通称:秋インカレ)決勝においてスナイプ級で8位となり、「第89回全日本学生ヨット選手権大会」(通称:全日本インカレ)の出場権を獲得しました。

秋インカレでは、各大学が1チーム3艇の船を走らせ、その合計得点によって順位を競います。この決勝においてスナイプ級は15校中8位となり、10月31日~11月4日に神奈川県藤沢市江の島にて開催された全日本インカレへと駒を進めました。スナイプ級の全日本大会への出場は2022年以来2年ぶりです。

出場メンバーのコメント

スナイプ級チームリーダー 笹和樹さん(理学院 化学系 学士課程4年)
この度、全日本インカレ出場を果たすことができ、大変嬉しく思います。これまでサポートしてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。学業や研究に取り組みながらの練習は時に困難でしたが、どちらもおろそかにすることなく時間を効率的に使うことを心がけました。チームのメンバーと共に積み重ねてきた努力が、この結果につながったことを誇りに思います。応援してくださった皆様の期待に応えられるよう、全力で挑み続けますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

谷古宇さん(右)・笹さん(左)ペア

スナイプ級副将 福田滉太さん(理学院 物理学系 学士課程4年)
全日本インカレに出場できたこと、非常に喜ばしい限りです。これまで応援していただいた先輩方や後輩達、なにより同期、そして両親に感謝いたします。私は、最近になってセーラーとしていかに未熟か実感でき、実は嬉しく思っています。物事に真剣に取り組むことがこれほどまでに奥深いものとは知りませんでした。この経験が今後の大学院での研究生活に活きるよう、一生懸命に勉強してまいります。どうぞ引き続き応援していただけたら幸いに思います。

スナイプ級次期主将 髙橋祐樹さん(情報理工学院 情報理工学系 学士課程3年)
今回は周囲が4年生の中、1人だけ3年生として秋インカレに取り組みました。2人でペアを組んで艇を走らせて行く中で、年齢差を超えたコミュニケーションをとり、大きく成長できました。また、学業と両立して部活動に取り組んでいく中でも、練習時間にこだわることで、目標であった全日本インカレに出場することが出来ました。この経験を私が主将となる来年のチームや今後関わっていく研究でも活かしていきたいです。

福田さん(右)・高橋さん(左)ペア
小早川さん(右)・小室さん(左)ペア

ヨットレース

ヨットレースは、刻々と変わる風や潮を読み、速さを保ちながら進路を決めていく、高度な戦略と戦術が要求される頭脳スポーツです。レースは参加艇が一斉にスタートし、海上に設置されたブイを決められた順序で規定回数まわり、フィニッシュの順位を競います。全日本学生ヨット選手権大会では、スナイプ級と470級の2種目で競技が行われます。

スナイプ級は、メインセールとジブセールという2枚のセールを持つレーシング・ディンギーを使用します。スピードにあまり差が出ないため、風を味方にし、他艇と駆け引きをしながらレースを展開する必要があります。船底にあるベルトに足をかけ、上半身を外に出してバランスをとり、艇の傾きを抑えます。

470級は、メインセールとジブセールのほかに、スピンネーカーというセールが付いたレーシング・ディンギーを使用します。受ける風が多いのでスピードは出ますが、バランスを崩しやすいため、艇の傾きを抑えるためにトラピーズというワイヤを装着し、艇の縁に足をかけて体ごと海上に乗り出してバランスをとります。

東京科学大学体育会ヨット部とは

部活動としても歴史が古く、一般社団法人くらまえ潮会という会員数400名を誇るヨット部OB/OG会が、「一人前のセーラーを育てることは、すなわち一人前の社会人を育てること」をモットーに、現役部員の活動を全面的に支援しています。今回の大会への出場も、OB/OG会の支援を受けています。

関連リンク

ヨット部の活動は東京科学大学基金によりサポートされています。

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